会社を辞めて個人事業主になって考えること

起業して個人事業主になろうと思っている会社員へのアドバイス

初めてセミナー講師をする時に気を付けること

私はフリーランスのコンサルタント、セミナー講師をしています。
先日、大阪で自主開催のセミナーを実施しました。

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帰りの電車の中で、受講してくださった方の感想文を読みながら「今日のセミナーの反省」をしていました。
次の研修に活かす為です。

必ず受講後のアンケートを取るようにしています。

このブログを読んでくださる方の中には業界は違うけれど会社員時代の経験を活かしてコンサルタントや講師として独立される方もいらっしゃるかもしれませんね。

今日は私のセミナー失敗談から、講師として準備しておいたほうがいいことをお伝えします。

 

私の講師としての仕事


私は大手総合スーパーに約20年勤めていました。
そのうち、店舗の人事・教育の責任者を3年ほどしていました。

仕事内容はパート従業員の採用面接、入社時・入社後の上司以外の集合でのフォロー教育、新卒の新入社員の受け入れ教育です。
また、滅多に経験することもない新店の開設委員として教育責任者も経験しました。
新しい店舗を作るときのパート従業員の採用、入社時の教育訓練です。

多いときは400人ほどのパート従業員の前で登壇することもありました。
何十回と人前に立って教えてきたので人前に立って、決まったことを喋るのは慣れてしまいました。

パート従業員の入社時の研修は挨拶訓練や、電話応対、レジやラッピングなど、小売業としての基本的なことを教えます。

この場合、会社が作っているレジュメ通りに進めるので問題は特にありませんでした。

失敗談というのはこの後のフォロー研修で起こります。


パート従業員の入社1ヶ月後のフォロー研修

パート従業員が入社して約1ヶ月後に「入社してどうですか?困ったことはないですか?」というようなことを聞き出すフォロー研修というものがあります。

元々ある既存店でのフォロー研修は人数も数名のことが多いです。
ざっくばらんに「今こんな仕事をしている」「先輩により仕事の仕方が異なる」という話が毎回出てきます。
既存店のパート従業員は他社のスーパー、小売業で働いていて、うちに入社した、というのが9割です。

ですが、新店となると他業種からの転職が多くなります。
何もなかった土地に大型ショッピングモールができる、人間関係が一からなので入社をすれば自分が一番先輩になります。

なので採用面接時には言われないことが多いですが、人間関係が一からなので他業種から転職される方は多いです。

小売業・接客業から転職された方は仕事や人間関係に慣れるのも早いです。
しかし、他業種(工場・銀行など)からの転職はなかなか笑顔が出なかったり、チームに馴染めずにいる方が多かったように思います。

話は戻りますが、新店での入社1ヶ月後のフォローの研修でのことでした。
まだ店舗はオープンしておらず毎日が研修です。
新店で初めて20人ほどに向けて実施しました。

 

毎回の研修がお決まりだと思わないこと

私はこの研修でも「今こんな仕事をしている」「先輩により仕事の仕方が異なる」というお決まりの答えが出てくるだろう、と想定して普段と同じように特に準備という準備はしませんでした。

この研修には総務に配属された元銀行員の女性がいました。
研修が終わる頃「他に聞きたいことはありませんか?」と講師の私が尋ねると、彼女が手を挙げました。

「…マネージャーは(正社員である上司)はパートのことをどう思ってらっしゃるんですか?」

彼女は涙ながらに語りました。

周りの空気が凍りつきました。

彼女は続けます。

 

「○○マネージャー(上司)に言われた仕事が終わったときに「他にすることありますか?」と聞くと「トイレ掃除でもしとって!」と言われたんです。「でも」って何ですか?私たちパートのことをどう思っているんですか?」

その女性は上司である女性に「使い捨てのように扱われている」と思い込んでいました。

それはすごく個人的な話ですし、上司が本当にそういう言い方をしたのか、その場では確認ができません。

「後で個人的に話しましょう」ということでその研修は締めました。

私も経験が浅く、想定外の質問が出てきて頭が真っ白になりました。
他の受講生にも嫌な雰囲気で終わって申し訳なかったなあと思いました。

この女性と話し合い、その後上司と女性とで話す機会を作りました。
上司に本音をぶつけたようで、残念ながら会社を辞めることになりました。

この研修の前に状況の把握ができていれば他の受講生の前で言いにくいことを言わなくても済んだかもしれません。

私が講師として気をつけていること


この経験以来講師として気をつけていることがあります。

・受講者の背景をできる限り知る

会社の場合はあらかじめ受講生の上司に受講生の働き方などを聞いておきました。


・質問されそうなことをあらかじめ想定しておく

この場ではネガティブな質問はしない、個人的な質問はしないなど前置きをしておくなどで回避できます。

・もし想定外の質問が出てきたらどうするか考えておく

終わった後に個人的に話す、講義中は時間の関係で後で話ましょう、関係部署に話してください、など。


また講義中に自分が質問したことについて、受講生が答えられないことや的を得ない答え、間違った答えをする場合もあります。
そういった時に受講生を傷つけずに正しい答えに導く方法を考えておきましょう。

同じ講義を何度もして場数を踏めばそう言う不安は解消されます。
しかし、初めてセミナーをする場合はこういうこともあるかもしれない、と参考にしてみてくださいね。